1784年、イギリスはダービーシャーの小さな村、リーミルズに一つの工場が生まれました。
世界で最も古く、今なお稼働し続けるニットウェア工場のひとつです。

その原点には、当時まだ珍しかった水力を使った紡績技術がありました。
リーミルズは豊かな丘陵地に抱かれ、清らかな水が流れる地。
ここには、機械を動かすための動力(水車)と、繊維を柔らかく仕上げるための軟水に近い清流。
自然がもたらす恵みの中で、ジョン・スメドレーのものづくりは始まりました。
電気もインターネットもない時代、水車がグルグル回って、ニットがコトコト編まれていたんです。
環境負荷をかけず、自然と共に生きる。
それは240年も前に始まった、“本当の意味でのサステナビリティ”でした。
今でこそ“サステナブル”なんて言葉が飛び交ってますが、ジョン・スメドレーは240年前からエコロジカル。
以来240年以上、すべての製品は創業の地、リーミルズのこの工場で一貫生産されています。
工場には、最新のコンピューター制御機械が導入される一方で、何世代にもわたって受け継がれた伝統技術と、熟練の職人の手作業が今も息づいています。
ひとつのニットが完成するまでに、40年以上のキャリアを持つ職人の技が加わり、細部にわたる丁寧な工程が重ねられる。
最新のテクノロジーと、40年を超える熟練職人の手仕事が同居する工場。

そのクオリティを支える大きな柱のひとつが、素材。
中でも、ブランドを象徴する一つが “シーアイランドコットン”です。
女王が選んだ綿、シーアイランドコットン。
かつて、まだ王冠を戴く前の若きエリザベス王女が選んだ産着。
それは、ただ美しいだけではない、最もやさしい肌触りを持つ素材シーアイランドコットンでした。
カリブ海の限られた島々でしか育たない、奇跡のような超長綿。
その繊維は50mm以上と非常に長く、まるで絹のように光り、しなやかで、なめらか。
世界の綿花生産量のわずか0.01%未満という希少性。
エリザベス女王は後にこの素材をベビー用品やインナーに選び続けたといいます。
それは、王室の威厳ではなく、母としての愛から生まれた選択。

ジョン・スメドレーといえば「30ゲージ」。
1インチに30本もの針を使って編み上げる、超高密度ニット。
一見すると織物のようなキメの細かさと、軽い着心地。

さらに、
立体成形で縫い目が少なく、美しいシルエットを生み出す”フルファッション編み”、
編み目を一目ずつつなぐ、極めて繊細な手作業”リンキング”、
仕上げに洗いをかけることで、形状と肌触りを最適化する”ガーメントウォッシュ”、
どれも“着てわかる贅沢”を生むオンパレード。
その為、着た時の着心地はストレスフリーで、体型の割に肩幅が広い私は縫い目などが気になるものも少なくなかったのですが、ジョンスメドレーは極上の着心地です。
まるで服ではなく、自分の肌の一部になったような感覚でしょうか。
ジョン・スメドレーの服は、一見するととても静かです。
大胆な柄も、トレンドに迎合したディテールもない。
袖を通したとたんに肩の力が抜けるような、だけど背筋がすっと伸びるような。
“さりげなくも存在感”があるのです。
名だたるブランドが、自社製品の生産をジョン・スメドレーに託すのは、「信頼される工場であり、文化の礎」でもあるという証しです。

COLOR : BLACK
FABRIC : SEAISLAND COTTON
PRICE : ¥33,000+tax

COLOR : WHITE
FABRIC : SEAISLAND COTTON
PRICE : ¥38,000+tax

COLOR : CORAL
FABRIC : SEAISLAND COTTON
PRICE : ¥38,000+tax
max’sでは、クルーネックとスキッパーの2モデルをセレクト。



クルーネックはTシャツとして素肌に一枚で着用したり、シャツのインナーとして。
スキッパーは一枚ではもちろん、軽い素材のインナーとして、上品で色気があります。
ジョン・スメドレーのニットには、クセのあるアイテムを取り入れたコーディネートをスッと馴染ませてくれます。
伝統、技術、素材、そして人。
そのすべてが融合することで、ジョン・スメドレーのニットは生まれます。
シーアイランドコットンは肌触りの良さや光沢感はもちろんのこと、真夏でも快適に着ることの出来る、高い吸湿性や放湿性に富んだ素材。
耐久性に優れ、タフに使える点も魅力の一つです。
何気ない日常の中で、ふと自分を引き上げてくれるような、一着。
あまり身構えずに肩の力を抜いて着ることの出来る上質。
そんな一着です。
上田