東京の秋

Conkers

緑の葉と枯れつつある葉が混ざっていることに気づきはじめた今日この頃。
最近は陽が落ちるのも早くなり、本格的な秋を感じる気温になってきたような気がします。

先月のような雨はもう勘弁してほしいと思いつつ、迎えた昨日は快晴でいい天気だなぁなんて思っていましたが、今日は曇り。夜は肌寒い。
東京に来てから2年が経ち3年目ですが、夏から秋だなぁと季節の移ろいを感じたことはあまりなく、、、。

北海道にいた頃は夏が終わればあっという間に寒くなっていましたが、東京はなんだか曖昧な気がします。
暑い日が続いたかと思えば急に涼しくなったり、また暑くなったり。そんなことを繰り返しているうちに、気づけば秋になっていると今日、改めて感じました。

雨続きの9月に到着したConkersですが、このシャツはそんな季節の移ろいを感じる時に紹介したいなぁ、なんて勝手に思っていたのですが、そのタイミングが来ました。

なぜ?と思うでしょうが、今時期は日中は地味にまだ暑く、夜は肌寒いのもあるし。
何より、このDuskという色味が夏から秋にかけて日の落ちる感じや夕暮れ、緑の葉と枯れつつある葉の色味が混じる瞬間を想像させたからです。

Duskは夕暮れ、薄暮を意味する言葉。
昼でも夜でもない、明るかった空が少しずつ暗くなっていく時間帯。
このシャツも、何色と一言で説明するのが難しく、グレーのような、ブルーのような、オリーブのような。
それぞれの色が混ざり合っていて、遠目で見ると落ち着いた色味ですが、近くで見ると細かなチェックが重なっている。
どこかくすんだような、少し枯れたような色味。

アイリッシュリネン100%のシャツ。ドレスシャツを縫う工場での製作。
シルエットはボックスシルエットでシャツにしてはボタンも大きめ。
ドレスシャツを縫う工場で作られていると聞くと、もっとカチッとしたものを想像しますが、実際はもう少し力の抜けた雰囲気です。
一枚で着るのも良いですが、ボタンを2~3個閉めて着たいな、なんてのも思う一着ではあります。

ヨーロッパではリネンを通年で着る、なんて聞いたことがありますが、北海道で生まれ育った僕は土地柄もあり、寒すぎて秋冬にリネンシャツなんて着ねーよ。なんて思っていました。

ただ、東京に来てからは寒いのは1〜2月くらいだし、それ以外は着ても良いななんて思うようになりました。

今くらいの時期なら一枚でも羽織りでも着られるし、もう少し寒くなればニットやジャケットの中に着ても良い。

それに、リネンだからといって夏らしい色味ばかりでもない。
もう少し寒くなってきた時なんかは、春夏の明るい色よりも、秋冬の少しくすんだ色の洋服と合わせたくなります。

秋っぽい色だし、去年は結構暑かったしな。なんて考えながら仕入れました。
普遍的なアイテムは落ち着くし、Conkersの好きなところはいろいろありますが、そう感じる理由の一つにはこういった色味なのかもなと。

決して派手な色ではないのですが、よく見ると単純な色でもない。
こういう色って、意外と探すとないような気がします。

夏の終わりのようでもあり、秋の始まりのようでもある。
そんな曖昧な色味だからこそ、今の季節に紹介したかったのかもしれません。
夏物をしまい始めるか迷うけど、まだ冬物を着るには早いし、何を着たら良いのか、少し迷うこの季節。今だからこそできる格好もあると思います。

枯れた色味に、カサッとした表情のリネン。
春夏物と秋冬物が混じるこのタイミングで着たいです。

上田 剛右