心と経験とロマン

max's Tokyo

自分は最近、色々なことを考え直すようにしている。

30代前半という年齢は20代の頃と比べると色々なことが起きて、色々なことが試されているような気がしている。

そんな中でも自分の心の火を燃やしてくるのはやっぱり洋服だ。

max’s 東京店で新しく提案するブランドがフランスより到着致しました。

「MORGANE KRISCHER」。

女性デザイナーでありながらもE.TAUTZ や CARUSO、BERLUTIでメンズテーラリングを学んだ経験を持ちます。

確かな実力のもと、華美な装飾はせずに天才的なパターンメイキングと質実剛健なメゾンで培った仕立ての良さを元に、「既視感がありそうでない存在」「ずっと着ることができる」という2点を実現させたブランドだと僕は解釈しています。

男らしさや少しのアンニュイさを感じ、女性デザイナーが作る紳士服という点では自分自身が「着たい」と思えるものに初めて出会った気がします。

今回のパンツ2型の生地はフランス・「Manufacture Metis」。

綾織ベースに刺繍で凹凸のある細やかな格子を柄のように見立てたもっちりした生地。
みた事がないけど、フランスの古いワークウェアにありそうだと連想させてくれる生地。

シャリ感のあるライトブルーベースの、コットンリネンシルクチェック。
自分はアメリカのパラカをイメージしました。フランスの天才的なパターンを引ける女性デザイナーとパラカを連想させる生地がなんともアンバランスで僕は好きです。

これらの生地、めちゃくちゃ良いです。是非お店で語らせてください。
ざっくりと解説すると、ゼロから混紡素材を生み出す、フランス東部テキスタイルアトリエにて生み出されたオリジナルの生地。よって生地もフランス製。

MORGANE KRISCHER / RELAXED CURVED TROUSERS WAFFLED
FABRIC / LINEN75%,COTTON25%
SIZE / S,M,L
made in France

MORGANE KRISCHER / CURVED TROUSERS
FABRIC / COTTON45%,LINEN35%,SILK25%
SIZE / S,M,L
made in France

タイトな腰回りから裾にかけてOの字を描く「カーブパンツ」とよく呼ばれるシルエット。

ただ、やりすぎていない。
僕にとってはワークパンツを履く感覚に近くて、それでいて格好が付くし、洗っても良い。

何も考えず、いつもの古着や普段の格好に合わせてみて頂ければと思います。

シャツ一枚で合わせてもいいし、冬は長いコートの裾から少しだけ覗かせても良いと思います。

とにかく、これは一度履いてみていただきたいです。
僕自身、まだまだ浅い経験ではありますがこんなに履くまで想像が付かなかったパンツは初めてでした。

きっと試着して頂くと、新たな洋服の楽しみ方が見出せるはずです。

これは舶来品の到着の時いつもそうなんですが、MORGANE KRISCHERがテープでベタベタの段ボールでお店に届いた時、心拍数が上がって段ボールを開ける→検品 この段階で何か血の通った、熱のこもった空気感を感じる。

誰かが、自分が生きて培ってきたチカラを込めて、形にしたものにはパワーがある。きっとそこには心もある。かけてきた時間と情熱とロマンだって詰まっている。
僕は、日々その熱と憧れと楽しさに体を動かされて、お客様にそれがお店で伝わった時、改めて生かされていると感じています。

茹だるほどの暑さの東京も、前向きな気持ちでいられるようなお店や空気もお客様には伝えていきたい。

洋服はやっぱり楽しい!

近谷忠信