皆様こんばんは。
嬉しい事に今月の15日で2周年を迎える”max’s Tokyo”
何かの節目を記念してというよりは、自分達が欲しいもの、お客様に提案したいものがタイミング良く製作出来ればという考えの強い僕達。
これが良い!そのタイミングに合わせてやろう!!となってから構想、企画に取り掛かるなかで、納期や生産背景の都合上、どうしても間に合わない。そんな時は納得のいく物が出来るまで待ちます。
去年の1周年はそれもあって静かに迎えましたが、、笑
(そちらのアイテムは現在も企画進行中ですのでお楽しみにお待ちくださいませ。)
今年はばっちりと2周年にタイミングが合いました!
自分達が欲しい物、お客様に提案したい物。
スタート地点はいつもそこから考えるようにしています。
出会いとタイミングに恵まれ、素晴らしい周年記念アイテムが出来上がりましたのでご紹介させてください。
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”Chez vidalenc × max’s”
Teddy Jacket
max’s Tokyo 2nd Anniversary Exclusive Model


Size / 3(S) , 4 (M), 5 (L), 6(XL)
Color / Red
Fabric / HALLEY STEVENSON Waxed Cotton (Dead Stock)
Price / ¥198,000-inc tax
Made in France
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別注アイテムの製作を依頼したのは毎シーズン入荷の度に大反響を頂く
フランスのブランド”Chez vidalenc”

デザイナーのフィリップが作る洋服には僕達も毎シーズン心を動かされます。
”普通に見えて普通じゃない。”
彼の作る洋服の魅力の1つがそこだと思います。
ブランドで毎シーズン展開されているアイテムの各品番は決して奇をてらっておらず、長く展開され続けていることに背骨が通ったブランドのスタイルと安心感を覚えます。
その側面に対して生地選定や独自の生地加工、アプローチで素材と洋服に魔法をかけるのがChez vidalencの醍醐味です。

いわば”ファブリックのコレクションブランド”
トラッカージャケットや5ポケットパンツ等
気に入った形の洋服があれば生地違いで所有しその形の物ばかり着てしまう。
そんな僕達にとってChez vidalencは理想のブランドなのです。
アメリカ製のトラッカージャケットやドリズラージャケット、そしてイギリス製のワックスドコットンジャケット。そういった洋服をこよなく愛してきた僕達は”そのどれでもないけどそのどれでもある”という針の穴を通したような我儘なジャケットをずっと求めていました。




その思いを叶えてくれるきっかけとなったのがChez vidalencのアトリエで出会った”赤いワックスドコットン”とブランド定番品番の”Teddy Jacket”です。
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「僕達が心を掴まれたTeddy(テディ)の話し。」
イギリスで流行した戦後初のサブカルチャー、反抗の象徴とも言われる「テディ・ボーイズ」
当時の上流階級のスタイルに反骨精神を示し、労働者階級の若者があえて真似し街中で誇示することで「自分たちなりのスタイル」を作り上げた背景は後の時代のモッズやスキンズにも通ずる物があると思います。
そして目まぐるしく変化する時代の中、1950年代のイギリスは、アメリカ文化の強い影響を受けていきます。
「新しく自由なアメリカ」にテディ・ボーイズ達も魅了され、音楽からファッションまで変化していく中で、よりアメリカンで実用的な「短丈ブルゾン」を取り入れる者が現れ始めたそうです。
「短丈ブルゾン」は喧嘩もでき、ダンスもしやすい──まさにリアルなストリートユニフォームとして機能した服だったのです。
ここで、少し想像をしてみましょう。
もしロンドンの“ストリート・テディ”たちが、60〜70年代にニューヨークへ渡っていたとしたら。
彼らはきっと Max’s Kansas City の赤いシートに腰を下ろし、
アンディ・ウォーホルの冷ややかな視線や、ニューヨーク・ドールズの派手なステージ衣装を目にしながら、
「服で自己主張する」という共通点に気づいたことでしょう。
テディ・ボーイズの短丈ブルゾンは、動きやすさと反骨精神を兼ね備えたストリートの象徴でした。
男であれば誰しもが魅了されてしまうであろう背景。
僕達もその男の中の1人という事でしっかり心を掴まれました。
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「2025年1月Chez vidalencアトリエでの話し。」
「テディ・ボーイズ」というイギリスとアメリカを繋ぐ魅力的なサブカルチャーと背景。
それらを時代、国境を超えてフランスのブランドである”Chez vidalenc”が完璧に料理しているプロダクトはmax’sがテーマとしている”異文化交流”そのものだと感じました。
ここから少し時間を巻き戻して2025年1月のパリ出張で”Chez vidalenc”のアトリエに行った際の話しです。
個人的にずっと頭の片隅にあった、バブアーインターナショナルの「赤」、ベルスタッフのトライアルマスターの「赤」。
僕は、ああいう「赤」が大好きなんです。
東京に住んでいた時にVINTAGE SHOPで見かけては高額すぎて手に入れられなかったあの雰囲気がずっと忘れられませんでした。
アトリエで生地を選び、トラウザーを試着してバックヤードに入った時。
そこには赤が焼けたような、ピンクがかったワックスのコートが掛けられていました。
思わずパンツ一丁のまま、「フィリップ、これは何?!」と尋ねると、「あー、それは僕の私物だよ。ワックスのハリーの生地のコートだよ。生地のロールが下にあるかもしれないから見てきても良いよ。」
僕はすぐさま探しにいきました。
すると埃を被った生地ロールが奥から登場、、、
1時間は探していました。笑
心は決まっていました。
「この生地でテディジャケットを作れるだけ作って欲しい。」

インターナショナルより、ベルスタッフより、バイクに乗る時以外も着られる、もっと普通の形でいい。
そうして、製作、納品されたのが今回の2周年記念のジャケットです。
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改めて、当店の周年モデルらしい納得の1着を作って貰う事が出来たと思います。
Chez vidalenc 25SSの入荷時にはシルク素材の別注Teddy Jacketをご提案させて頂きました。
このジャケットが好きすぎる故の”おかわり”
気に入った形の洋服があれば生地違いで所有し、その形の物ばかり着てしまう。
そんな自分達らしさのある洋服だと思います。
レイヤード次第でジャケットとしてもアウターとしても着て頂けますのでスタイリング毎に見せる様々な表情がとても楽しみな1着。

きっと3周年を迎える頃には赤のワックスドコットンに独特のアタリが出て良い雰囲気になり始めているのではないでしょうか。
明日20時半から予定しているインスタライブでもアイテムに関する詳細をお伝えできればと思いますので是非そちらも合わせてご覧くださいませ。
(発売開始日)
9/12(Fri)12:00~
※通販をご希望のお客様は9/12(Fri)12:00~インスタグラムダイレクトメッセージ、メール、お電話にてお承りいたします。
皆様のご来店お待ちしております。
近谷