この業界に12年居させてもらい、独立してmax’sを運営してから自分の中で確実に変わったことが何個かある。
それは、「気分」と「伝統」のバランスだ。
ルールに取り憑かれたかのように他人の目を気にして男性服のルーツに乗っかり着る洋服、好きなように、好きな時に、誰の目も気にせず着る洋服。
僕は両方面白いと思う。
勿論スーツにはどのシャツ、ネクタイ、革靴は内羽根のキャップを合わせて、、、というTPOは守りたいし、いつもどんな時も自分全開で「どうだ!」感のあるコーディネートを考案するよりかはその時々何をするか、誰と会うか、で分けれるカッコいい大人になりたい。
まだまだペーペーな僕ですが、長い間この仕事をしていると「正解」や「不正解」が知らず知らずに自分の中に刻まれ、気づいたら若きあの日に嫌悪していた「つまらない大人」になっている気がして、ふと「気分」ってなんなんだろう?と考え直す様になりました。
まだまだ新鮮に映る、古着や新品のブランドたち。
あの時情熱を注いだ〜年代のビンテージ、〜のブランド。
今の自分のライフスタイル、置かれている立場、によって好きなものは変わらずとも自分の引き出しにあるスタイルで、「気分で」表現できるのもまた面白いと考えるようになった。
前職から何年もやってたはずの「FRANK LEDER」は特にその部分のモヤモヤした気持ちを解消してくれるブランドだということに今更気づいた。
VINTAGE特有の経年によってエイジングされたオーラというのは、やはり洋服を好きになったあの頃から変わらずに大好きで、いまだに欲しい、カッコよくコーディネートしたい、という欲に駆られている。
それが古着でなくとも、新品で納得のいくものがあればそちらでもよくて、どっちがいいという考えは特にない。
両Vの年代のスウェットが大好き(どうやったらこんな縮み方すんだよっていう極端に身幅があって着丈が短いもの)で、パンツはFRANK LEDER / BAVARIAN LODEN WOOL のトラウザーとARCHIVE EDITIONのトラウザーとよく合わせた。
あの普通な、でも普通ではない腰回りのフィット感から成される裾までストンと落ちるストレートなシルエットが、何に合わせるにもすごく「気分」だった。
ただただ斬新で、ぶっ飛んだ格好をしたいわけではなく、ディテール同士のマッチングで、ちょっとだけ新しい提案をしていきたい。
アクの強いビンテージやオーラのある個体にこそ、マクシズにある新品と合わせて見て欲しいです。
その、ちょっとした「発見」が日々の洋服を楽しむ上でマンネリ化防止となれば僕たちは嬉しいです。
伝統的な商品も当店には多数ありますし、ちょっとしたスパイスになるように仕入れてる商品も多数あります。
お客様とお店で話す上で、その辺りの発見のお手伝いができれば、そんなに楽しいことはありません。
と、いうことで
春夏物が立ち上がりつつありますマクシズを、今季もどうぞよろしくお願い致します!
近谷