「スラックスが欲しいんだけど、なんか面白いの」と言っていたのはご自身でテーラーを営んでいるお客様のGさん。
そんな、そんな、、ご自身でパターンを引けて丸縫いも出来る方にオススメできる吊るしのスラックス、、、ハードル高いな、、と思いながら思考を巡らせ、
あ!良いのあります!と手に取ったのはFRANK LEDERのグレーのパンツ。

FRANK LEDER GREY HERRINGBONE WOOL TROUSERS
COLOR / GREY
SIZE / M,L
FABRIC / WOOL
PRICE / ¥75,900-inc tax
改めまして、「FRANK LEDER」の説明を少しだけ。
創業者のフランク・リーダーは、1974年、ドイツ生まれ。
ロンドン芸術大学の中の1つであるセントマーチンズ大学にてファッションを学びます。
セントマーチンズの卒業コレクションにおいて、審査員だったアレクサンダー・マックイーンがフランク リーダーのコレクションを絶賛したという有名な逸話も残っており、その後1999年”FRANK LEDER”をスタート。ロンドンでのコレクションを経て2002年にはパリにてメンズウェアのコレクションも発表しております。
ブランドの特徴として、一貫したドイツでの製造にこだわり、上質なウールやリネン、コットン、貴重なヴィンテージファブリックを主に使用しております。合成繊維などの生地は一切使わず、ボタンに関しても全てアンティークの物を使い、時には100年以上前のものを使用することもあります。
素材やボタンに対する並々ならぬ拘りはデザイナーのフランク自身も公言しており、ブランドを紹介する上で欠かせないポイントです。
「変わらない格好よさ」とイメージを持たれていることが多いし、現に毎シーズン変わらない品番もあり、それも魅力だと僕達も思っています。
ただ、僕たちが抱いている「FRANK LEDER」は実のところ毎年変わっていて、その変化をどう受け入れてお店としてどう表現したいか。これを考えるのが面白いブランドとして、お店のオープンより仕入れ続けています。
話は冒頭に戻りますが、「絶対に大正解なトラウザー」のルールが体に染みついた、そんな酸いも甘いも噛み締めてきた大先輩にも新しいテンションでおすすめ出来たこのパンツ。
実は毎年定番的にラインナップされていたこの形なんですが、前職時代は殆ど仕入れていなかったと思います。
僕はこの形が大好きで、本当に毎シーズンよく履く。
今シーズンももちろん買い足してしまった。
小さめのヒップ、ワタリからテーパード無しのストレート。
アンバランスにも感じるこのシルエットは、ありそうで無い。
奇抜なわけでは無いけれど、たくさん色々なパンツを履いてみて気付く、この控えめな協調性の塊みたいな懐の深さを持ったパンツ。
定番の重たいローデンウールは毎年すぐに売れてしまい、今年もすぐに売れてしまった。
重厚感のある、一目でFRANK LEDERだとわかるような生地選びはすごいし、すごく格好良い。
でも今回の薄いグレーの生地は非常に柔らかく、軽さが魅力です。
たまにコーディネートが重くて、もう少し軽くしたいな〜、はずしたいな〜なんて思って手を伸ばすグレーのスウェットパンツ。
トライするものの、なんか、やりすぎ?洋服屋だし、出勤だし、革靴履きたいし、うーん、、となり自分的にはあまりやってこなかった合わせ。
まさに!そんな時にこのパンツを選んでみてください!
スウェットまで行かない程の軽さと、しっかりトラウザーを履いている感、ボロいスウェットもネクタイも寛容してくれる振り幅があります。
、、と、接客させて頂いたら売れました。
本当に有難う御座います。
今回は実際にした接客をもとにブログにしてみました。
お付き合い頂きまして有難う御座います!
それでは、最後は何通りかコーディネートを載せて終わろうと思います。









是非、ご覧になってみて下さいませ。
近谷



